【BMW MINI整備事例紹介】F系 第3世代 オイルフィルターハウジングユニット交換を解説

【整備事例紹介】F系 第3世代 MINI オイルフィルターハウジングユニット交換

こんにちは、MINI専門店「Ms+factory」です。
F系第3世代MINIのオイルフィルターハウジングユニット交換に悩んでいませんか? 冷却水漏れなどのトラブルは、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。この記事では、オイルフィルターハウジングユニットの機能と重要性から、冷却水漏れが発生する原因、交換時期、そして交換方法までを詳しく解説します。

1. オイルフィルターハウジングユニットの機能と重要性

オイルフィルターハウジングユニットは、エンジンオイルの濾過と冷却水の循環という二つの重要な役割を担っています。エンジンオイルの濾過は、エンジン内部で発生するスラッジや金属粉などの不純物を除去し、エンジンの正常な動作を維持するために不可欠です。同時に、冷却水の循環によってエンジンオイルの温度を適切な範囲に保ち、オイルの劣化を防ぎます。F系 第3世代 MINIでは、この二つの機能が一つのユニットに統合されています。

1.1 MINIのエンジン性能への影響

オイルフィルターハウジングユニットの不具合は、MINIのエンジン性能に大きな影響を与えます。例えば、フィルターの目詰まりはオイルの流れを阻害し、エンジン内部の潤滑不足を引き起こします。潤滑不足は、エンジン部品の摩耗を促進し、最悪の場合、エンジンの焼き付きにつながる可能性があります。また、冷却水漏れが発生すると、オーバーヒートのリスクが高まり、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。適切なオイルの濾過と冷却は、MINIのエンジン性能を最大限に発揮し、寿命を延ばすために非常に重要です。

1.2 冷却水漏れとの関連性

F系 第3世代 MINIのオイルフィルターハウジングユニットは、冷却水路とオイル経路が近接しているため、ハウジング本体やガスケットの劣化により冷却水漏れが発生しやすい構造となっています。冷却水漏れは、冷却水量の減少によるオーバーヒートだけでなく、オイルへの混入といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。冷却水漏れは、少量であっても放置せずに、速やかに修理することが重要です。

冷却水漏れの影響 具体的な問題
冷却水量の減少 オーバーヒート、エンジン損傷
オイルへの混入 オイルの劣化、エンジン性能低下

⚡ 起点:冷却水漏れ発生

MINIのF系モデルには、オイルフィルターハウジングに冷却水漏れのトラブルが発生します。

2. 冷却水漏れが発生する原因

F系第3世代MINIのオイルフィルターハウジングユニットからの冷却水漏れは、いくつかの原因が考えられます。主な原因は以下の通りです。

2.1 ガスケットの劣化

オイルフィルターハウジングユニットには、冷却水の通路をシールするためのガスケットが使用されています。このガスケットは、熱や経年劣化によって硬化したり、ひび割れたりすることがあります。ガスケットの劣化によりシール性が失われると、冷却水が漏れ出す原因となります。前述の整備事例にあるように、ガスケットの断裂が確認された場合は、交換が必要です。

2.2 ハウジング本体の破損

ハウジング本体が破損することも冷却水漏れの原因となります。樹脂製のハウジングは、熱や振動、経年劣化によって脆くなり、ひび割れや変形が生じることがあります。また、過度の締め付けトルクでボルトを締め付けることによっても、ハウジングに亀裂が入ることがあります。ハウジング本体に破損が見られる場合は、ユニット全体の交換が必要になります。

その他、冷却水漏れに関連する要因として、以下のことが考えられます。

要因 詳細
冷却水の劣化 冷却水は、経年劣化によってpH値が変化し、ハウジングやガスケットを腐食させる可能性があります。定期的な冷却水交換が重要です。
冷却システムの圧力異常 冷却システム内の圧力が異常に高くなると、ハウジングやガスケットに負担がかかり、漏れにつながる可能性があります。冷却システムの点検も必要です。
ウォーターポンプの不具合 ウォーターポンプの不具合により冷却水が循環不良を起こし、ハウジングに過剰な負荷がかかり、破損の原因となることがあります。

これらの要因が複合的に作用して冷却水漏れが発生することもあります。冷却水漏れは、エンジンのオーバーヒートの大きな原因となるため、早期発見・修理が重要です。


オイルフィルターハウジングとゆう名称ですがヒートエクスチェンジャにてオイルを温めたり、冷やしたりするため冷却水も通っています。

3. 交換時期と症状の見分け方

F系 第3世代 MINIのオイルフィルターハウジングユニットは、適切な時期に交換することが重要です。交換時期の目安や症状の見分け方について詳しく解説します。

3.1 冷却水漏れの兆候

冷却水漏れは、オイルフィルターハウジングユニットの交換が必要となる主な症状の一つです。以下の兆候が見られた場合は、冷却水漏れが発生している可能性が高いです。

  • 冷却水の減少:リザーバータンクの冷却水量が減っている場合は、漏れが発生している可能性があります。定期的に冷却水量をチェックしましょう。
  • 甘い匂い:冷却水は甘い匂いがするため、エンジンルームや車内から甘い匂いがする場合は、冷却水漏れが発生している可能性があります。匂いを感じたらすぐに点検しましょう。
  • エンジンルーム内の白い跡:冷却水が漏れて乾燥すると白い跡が残ります。エンジンルーム内、特にオイルフィルターハウジングユニット周辺に白い跡が見られる場合は、冷却水漏れが発生している可能性があります。
  • ダッシュボードの警告灯:冷却水不足やオーバーヒートを示す警告灯が点灯した場合も、冷却水漏れが発生している可能性があります。警告灯が点灯したら、すぐに安全な場所に停車し、エンジンを停止させてください。

3.2 交換の目安となる走行距離

オイルフィルターハウジングユニットの交換時期の目安は、一般的に50,000kmから80,000kmと言われています。ただし、使用環境や運転状況によって劣化の速度は異なるため、定期点検時に必ず点検してもらい、専門家のアドバイスに従うことが重要です。また、上記のような冷却水漏れの兆候が見られた場合は、走行距離に関わらず交換を検討しましょう。

項目 詳細
冷却水減少 リザーバータンクの冷却水量がMinラインを下回っていないか確認
甘い匂い エンジンルームや車内から甘い匂いがしないか確認
白い跡 エンジンルーム内、特にオイルフィルターハウジングユニット周辺に白い跡がないか確認
警告灯 冷却水不足やオーバーヒートの警告灯が点灯していないか確認

これらの症状は、他の問題が原因で発生している場合もあるため、必ず専門家による診断を受けることをお勧めします。

 


⚠ 冷却水漏れ箇所の特定

オイルパンからフィルターハウジングへのルートで漏れが確認されました。

シルバーの箱みたいなものがヒートエクスチェンジャーといいます。

 


⛏ ハウジングの取り外し作業


フィルターハウジングを取り外したところです。

ハウジングを分解すると、ガスケットが切れてしまい密着性が失われているのが分かりました。


新品ハウジングとの比較

旧ハウジングはシールの剥がれが多く、シール部の細かいひびも確認できました。

樹脂製のハウジングのためゆがみが出るためアッセンブリーでの交換としています。


✅ 設置完了



ハウジング取り付け面をきれいに清掃します。

新しいハウジングを設置し、冷却水の漏れも解決!
F系MINIの冷却水漏れもこれでさよならです!

6. 交換後のメンテナンスと注意点

オイルフィルターハウジングユニットの交換後には、いくつかのメンテナンスと注意点があります。適切なメンテナンスを行うことで、交換後のトラブルを未然に防ぎ、MINIの快適な走りを維持することができます。

6.1 冷却水の確認

交換作業後には、冷却水の量と漏れを確認することが重要です。冷却水はエンジンの冷却に不可欠な要素であり、不足しているとオーバーヒートの原因となります。交換作業中に冷却水が抜けているため、必ず補充し、規定量になっているかを確認しましょう。また、ハウジングユニット周辺からの漏れがないかも入念にチェックしてください。漏れがある場合は、増し締めを行うか、再度交換作業が必要になる可能性があります。

6.2 定期点検の重要性

オイルフィルターハウジングユニットは、エンジンの重要な部品です。交換後も定期的に点検を行い、早期に異常を発見することが大切です。特に、冷却水の漏れは、再発しやすいトラブルです。定期点検時には、ハウジングユニット周辺を重点的にチェックしてもらいましょう。また、オイル交換時にも同時に点検を行うことで、より確実に異常の早期発見につながります。

6.3 その他

項目 詳細
異音 交換後、異音が発生する場合は、ボルトの締め付け不足や部品の干渉が考えられます。すぐに整備工場で点検してもらいましょう。
警告灯 冷却水関連の警告灯が点灯した場合は、冷却水の不足や漏れ、サーモスタットの故障などが考えられます。速やかに整備工場に相談しましょう。
走行距離 オイルフィルターハウジングユニットの交換時期は、車種や使用状況によって異なります。一般的には、5万キロから10万キロが目安となります。定期点検時に整備士に相談し、適切な交換時期を判断してもらいましょう。

これらのメンテナンスと注意点を守り、MINIのエンジンを良好な状態に保ちましょう。


【まとめ】

F系第3世代MINIのオイルフィルターハウジングユニットは、エンジンオイルの濾過と冷却水の循環という重要な役割を担っています。この記事では、冷却水漏れとの関連性や、ガスケット劣化、ハウジング本体の破損といった漏れの原因を解説しました。

小さな漏れも改善することで、事故やオーバーヒートを防ぐことができます。

「ヒーターの効きが悪い」「地面に漏れてた」「甘い匂い」などの異常を感じれば、ぜひMs+factoryへご相談ください!

お電話でのお問合せ

075-201-5007

受付時間 / 10:00~19:00(火曜定休)
※電話番号をタップすると電話がかかります。

メールでのお問合せ

お問合せフォーム

ご質問・ご相談など、お気軽にご連絡下さい。

LINEでのお問合せ
※詳細は画像をクリック

Ms+factory LINE@はじめました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

お気軽にご連絡下さい。

受付時間 / 10:00~19:00(火曜定休)